お知らせ・トピックス

こんにちは、社長の寺本です。

4月と言えば、、、昇給ですね(笑)と勝手にこじつけていますが、当社ももちろん昇給しました。

世の中、超物価高であり、国も盛んに賃金上昇を訴えています。当社の電気代も月々約50万円くらいだったのが、80万円にもなっていますし、装置に組み込まれる部品の材料費やモーターなどの購入品費も相当な値上げになっています。じゃあ、それが当社が売っている機械の値段に反映されているかというとなかなか難しいです。それはやはり買う側(お客様)も出来るだけ安い方がいいから、どうしても合い見積もりになり、なかなかこちらが思うような価格で受注できないからです。

同じだけ仕事をしていても、間接コストや仕入れ価格が上昇していて、利益は増えるわけがないというのは現状なんですね。

そんな中、今回の昇給にあたり、去年の暮れあたりから悩んでいました。知り合いの会社では一時金を支給したというところもありました。何とか無駄をなくし、利益を増やそうということで5Sを徹底したり、グループ会議を頻繁に行い、さらなるコストダウンを検討したりしました。でも当社の社員はこれまでも一生懸命コストダウンに取り組んできていましたから、そんなに簡単に利益が増えるわけないんですね。

当社ではコロナ禍であっても、毎年平均約3%~4%で昇給してきました。通常の物価高には十分応えるだけの昇給をしてきたわけです。しかしここ最近の異常な物価高が約4.8%と試算されている中、その物価高以上に昇給をするということは、あきらかに経営を圧迫する方向です。経営者としてここ4~5ヶ月悩みました。物価高に見合わない昇給では、社員が困ります。しかし経営を圧迫させ、企業の存続が危ぶまれるのも社員にとっては困ります。

悩みましたが、社員を信じようと思いました。昇給した分は、期待以上の個人の成長やさらなるムダの排除など、何らかの形で必ず取り返してくれるだろうと。

そういうことで物価高分も考慮し、今年は平均5.8%の昇給にしました。詳しい数字は言えませんが、5.8%というと年間何百万にもなります。1年間社員がまったく成長せず、同じような時間で作業をしていてはこの分がすべて赤字になります。でも、当社の社員なら必ず取り返してくれるでしょう。

家庭がありお父さんお母さんである社員、独身の社員、いろいろです。みんな生活が一番です。物価高になっても家計を圧迫せず、笑顔あふれる家庭を想像できるだけで嬉しいです。お父さんのお小遣いが減らないことを祈ります。(笑)

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