こんにちは、社長の寺本です。
私は、ドラックストアー「ゲンキー」の藤永社長が塾長でありますBBR経営塾で、月1回藤永塾長のお話を聞かせていただいています。主にランチェスター戦略に基づいて「ゲンキー」をどのように経営しているかというお話で、たいへん勉強になっています。
そこでずいぶん前に聞いた話でずっと心に残っている事があります。それはゲンキーではほとんどの店舗が同じ大きさで考えられていて、立地によって右から入るか左から入るかの違いになっているということです。要は左右対称になっているので、通路に並んでいる商品はすべてどの店も同じ順番に並んでいるらしいです。こうすることによって、配送センターからどの店にもパレットに同じ商品を積んで運んで、それを各店舗でパレットことに直接、棚の前まで持っていって並べるから、すごく効率がいいということになります。
その時に藤永社長がおっしゃった言葉が特に印象的で「ライバル店はお店の大きさがバラバラだから、棚ごとというのは無理で、通路ごとの商品をパレットに載せてくる。そうすると商品を並べるのにその通路の端から端まで動く必要がある。」(※実際はライバル店も何か工夫されていると思いますが)
私はこの話を聞いた時に、まさに目からウロコでした。ゲンキーの社員もライバル店の社員も配送センターから送られてきた商品を一生懸命、陳列棚に並べていると思います。それがゲンキーでは棚ごとになっています。ライバル店では列ごとになっています。両社とも社員さんは一生懸命に商品を棚に並べますが、時間はどっちが早いか歴然ですよね。どっちの会社が利益を出るか、そして社員に還元できるか、言うまでもありません。
私は、できる社長とできない社長ってそんなところの違いだと思います。「うちの社員は一生懸命働いているみたいだけど、なぜか利益が出ない」ってボヤキながら、よく管理職や社員のせいにしている社長がいますが、それは100%社長のせいなんですね。
社内で物を探す時間って意外とありませんか?そういった時間って、わかってはいますがムダなんですね。でもなかなか手をつけられない、改善されないままでいます。それを放っておくのはまさにダメな社長ですね。当社もようやく5Sの専門の先生を約5か月、10回お呼びして、徹底的に5Sの指導をしてもらいました。
各部署(設計、加工、組立第2工場、組立第3工場、総務)から1名ずつメンバーを出してもらい5S委員会も作り、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)の言葉の定義から、実際のやり方、そして継続するための方法まで、ま~想像以上にびっくりするくらい会社の中が整理整頓され、きれいになりました(上の写真はほんの一部です)。今後間違いなく、今まであったものを探す時間のムダがなくなり、利益につながっていくと思います。そしてそれは必ず社員に還元できます。
当社の社員も一生懸命働いてもらっています。誰もサボっていません。だからこそ、たくさん還元してあげたいたいですね。それは、社長の工夫と情熱次第なんですね。頑張ります。