お知らせ・トピックス

こんにちは、社長の寺本です。

今週(2月28日)の朝礼で、勤続50年のお祝いをさせていただきました。昭和47年3月1日に19歳で入社して50年、この方は加工一筋で、寺本鉄工の強みでもある高精度な技術を守り続け、何人もの後輩を育てていただいた1人です。あらためて感謝いたします。ありがとうございました。勤続50年の楯、10万円の旅行券の他に 加工一筋ということで、 名前の入ったノギスを贈らせていただきました(写真)。

実は昨年11月に、寺本鉄工の高精度、高精密な組立の技術を牽引し続けていただいていた方にも勤続50年のお祝いをさせていただいております。その方には組立工ということで、楯と旅行券の他に組立に必要な名前入りの六角レンチを贈らせていただきました。もちろん2人とも60歳の定年後、雇用延長を続けて、現在でも会社に貢献してもらっています。(現在は定年は65歳)

勤続50年・・・すごいですよねぇ、私が言うのもおかしいですが、嫌な時も辞めたいと思った時もたくさんあったと思います。最近の世の中は特に離職率が高く、またそれが当たり前とみる風潮ですが、私はやはり1つの会社に長くいることが、結局はその方にとって1番いいことだと思っています。だからこそ企業側は出来るだけ働きやすい、働きがいのある職場環境を作ることが使命だと考えています。

大企業などでは50歳半ばで役職定年とか、窓際族とか、そして定年後はお給料が半分くらいに減らされ、65歳くらいまで雇用延長などとよく聞きますね。それに比べて当社は定年を65歳にし、尚且つ定年後に雇用延長してもお給料は数パーセントしか下げません。それはそれまでの会社への貢献と、その方が持っている技術がそのお給料に見合うからです。

社員を大事にしたい気持ちは決して大企業には負けたくありません。たしかに50歳半ばくらいまでは、給与や休日数は大企業にはかなわないかもしれませんが、日々の仕事に対する充実感、家族のような温かみのある職場、そしていつまでも働ける環境は絶対に自信があります。

勤続50年!・・・2人も!!、こういう会社を作りたいと思っている私としてはたいへん嬉しいことです。50年が100年とは無理ですが、2人が5人、10人と増えてほしいですね。

この写真はイメージです。
当社の社員ではありません。

こんにちは、社長の寺本です。

何年も前から育児休業制度を会社に取り入れたいと思っておりまして、取得における制度等をある程度調べていて、いつ申し出があっても大丈夫な準備は整えていました。ただそれは女性を想定してたんですね。

先日、おめでたいことに当社に勤める男性社員の第一子が産まれました。当社も最近は若い男性社員がどんどん入社して、そして結婚し、子供が産まれるということは珍しくなくなっています。今回も会社からお祝いを渡し、「おめでとう」と伝えたところ、その男性社員から「1日だけ育児休暇を取りたい」との申し出がありました。

えー、そんなのあるのということで、早速、総務で調べてもらいましたら、確かにあるんですね、育休とは女性が長期に取るものとばかり認識していて、男性が1日からでも取れるとは知らず、経営者としては恥ずかしい思いでした。

いうことで、当社ではその後も男性の取得者が出てきています。本来であれば1日と言わず、もう少し長く取得できるような会社づくりが必要だと思っています。何はともあれ、育児休暇第1号を出すことができてよかったです。

立形フライス盤 TK-VS7 武田機械製
スーパーフライス盤 UPM-618 寿工業製

こんにちは、社長の寺本です。

私が入社する前から活躍してくれていたこの2台の機械をこの8月末をもって、廃棄処分することにしました。正確にはわかりませんが、たぶん45年くらい動いてくれていました。現在でも精度が必要のない加工はまだまだこの機械を使用する時がありますが、9月に新しい機械を納入するにあたり、設置する場所がなくなったので、私にとっては断腸の思いで廃棄を決めました。

個人的なことなので詳しくは書きませんが、私を入社した時から知る仲間みたいな感じでして、たくさんの思い出があり、出来れば使わなくてもずっと置いておきたかったくらいです。

でも間違いなく一番つらいのは、入社してから約45年間ずっとこの機械を使い続けてきた当社の社員のMさんだと思います。Mさんは定年後も雇用を延長して今でも毎日会社に来てもらっています。「技術の寺本」を守り、継承してくれてきた1人ですね。多くを語る方ではありませんが、本当に寂しいと思います。

機械としゃべれるわけではありませんが、最近導入する機械はどれも0.01㎜の精度が当たり前の中、この機械では0.2mmの精度も出せなくなってきていて、動くのもやっとだったと思います。もしかしたら本当は早くリタイアしたかったのかもしれませんね。長い間、本当にご苦労様でした。ありがとうございました。

こんにちは、社長の寺本です。

タイトルはかなり控えめに書きましたが、「なんと、なんと寺本鉄工があの世界の(株)村田製作所様の本社から、このたび優良表彰を受賞しました」って感じです。言葉に言い表せないくらい嬉しいです。聞くところによりますと、村田製作所様の協力企業は全国で約1300社ありまして、その中で受賞したのは、なんと3社!他の2社は何百人もいる会社らしいので、当社みたいな36人足らずの会社が受賞できるのは、本当に珍しく、それくらいずば抜けた実績があった証拠だと思います。

今回の受賞が認められた理由は2つありまして、1つは新規開発設計設備を設計から納入まで短納期で行ったことであります。当社は創業53年になります。創業当時から高精度、高精密の機械組立が得意な会社として福井では有名でした(と思っています(笑))。レベルの高い会社にはそれをクリアすることで、次から次へとさらにレベルの高い設計製作の依頼がきます。53年間、高いレベルの設備で業種を問わず培ったノウハウは決してどこにも負けません。もちろん日本においてでもです。だから新規開発案件であっても、その培ったノウハウが遺憾なく発揮されたのだと思います。

もう1つはリピート機の増産に納期遅れ等なく100%納入できたことです。当社を訪れる方々からよく「笑顔が多い会社ですね」と言われる通り、当社では社員のコミュニケーションを大切にしております。よく報連相と言われますが、その基本はコミュニケーションだと思っております。社員同士の挨拶であったり、みんなに公平であるための社内ルールの徹底であったり、全員参加のコミュニケーションセミナーを年1~2回、毎年継続して開催したり、また食堂を大改装するなどコミュニケーションが取りやすい環境を提供したりしています。そのコミュニケーション力=社員同士の仲の良さ=助け合いの精神こそがみんなで納期を守るんだという意識の基、柔軟な納期対応を可能にしているのだと思います。

今回の受賞は36名の社員みんなで得たものであることは間違いありません。そんな思いから、1人1人にお祝い金を出させてもらいました。その時に社員に伝えた言葉があります。『この「誉れ」を絶対に裏ぎらない事』『10年後も20年後も「ゆるぎない信頼」を得られ続ける企業である事』です。それが今回の受賞でもっとも大切なことだと思います。

当社の第一の理念である「一流のモノづくり」。それにかかせない「技術力」と「納期」、そこを世界の村田製作所様に認めていただいことはたいへん自信になりました。今後の寺本鉄工にご期待ください。

こんにちは、社長の寺本です。

7月5日の日経新聞にこのようなタイトルで論説が載っていました。毎朝、日経新聞は気になった記事やニュースだけを読むようにしていますが、この論説は一度読んだだけではもったいないと思い、コピーして机の上に置いておきました。

すると不思議なもんですね、3週間くらい経ってから、私の経営のパートナーである税理士さんから、是非にとコピーして勧められたのが同じくこの論説でした。

内容は、ソニーがここ数年大きく飛躍したのは、「ソニーのパーパス」を定着させたからという。ソニーと言えば約40年前に発売し爆発的にヒットした「ウォークマン」ですね。その後、ずーっとソニーらしさがなくなったと言われ、数年前には赤字にも陥っています。そのソニーが昨年の純利益が1兆円を超えました。私の中では、その理由を知りたいと思っていた矢先のこの論説、ソニーにとってパーパスとは何かでした。論説ではパーパスとは「存在意義」と訳されることが多い。ソニーのパーパスは「世界を感動で満たす」・・・と続く訳ですが、なかなか興味がありますよね。何回も読み直しました。

じゃあ寺本鉄工のパーパスはなんだろう?寺本鉄工の存在意義ってなんだろう?ってこの3週間、ずーっと考えていました。(実際にはたまに記事を見ては考えるといった感じですが・・・(笑))

寺本鉄工の経営理念は「一流のモノ作り」であり、「どこよりも良いものをできるだけ安く作る」ことを行動指針の1番に挙げています。現在、当社では車載用のコネクター、スマートフォンの内部に組み込まれている電子部品、そして半導体などを自動で作る機械を設計から製造まで行っています。当社の機械を世界のどこよりも高精度、高精密で且つ、機能的で故障しにくく、メンテナンスしやすく作る事、そしてその価格をできるだけ安く抑えて作る事によって、世界中の車やスマホやPCなどが一般の消費者に安く提供できるんだと、なんかとても大げさな考え方かもしれませんが、当社は絶対にその一躍を担っているという自信があります。そしてそれこそが、寺本鉄工のパーパス(存在意義)だと思います。

「御社の志(パーパス)はなんですか」とても意味深く、感動するフレーズでした。そして改めて考えさせられました。大事なのは絶えず問い続けることによって、定着させることだと思います。今日から、この新聞のコピーは机の上から場所を変えて机の目の前に貼っておきたいと思います。

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