こんにちは、社長の寺本です。
おかげさまで当社はここ15年あまりで順調に売上と利益を伸ばし、社員もパートを含め40名になりました。経営を安定させ、社会に貢献する会社として、そこそこ十分な役割を果たせるようになってきたと思います。そんな中、実は数年前から、障がい者雇用に興味を持つようになりました。企業は障がい者雇用の法定雇用率というのがあって、社員総数43.5人以上に1人の障がい者を雇用することが義務づけられています。ただ残念ながら日本でそれを遵守している企業は50%くらいしかありません。その人数が近づいたからではなく、なんとなく、ほんとなんとなくそういうことも大事だなぁと思うようになってきました。
思うようになると不思議なもんですね。障がい者雇用を支援している機関とのご縁ができ、半年くらいかけてお話を進めていき、昨年の12月から19歳の男性を組立工として雇用させていただくことになりました。正直、1番最初にこの話を当社の管理職会議で話し合った時は、全員からあまりいい返事を得られませんでした。そりゃあそうですよね、いつも私からもっと生産性を上げろとか、利益が少ないとかさんざん言われている中で、管理職にとってみれば、障がい者を雇用する事によるメリットってあると思えないですよね。
ただ、3~4ヶ月に亘って私の思い、そしてより「一流の会社」を目指す上での社会への貢献などを熱く語って、最後には了承してもらいました。また、採用に至るまでに2週間のインターンシップを行ったり、お互いにミスマッチにならないよう支援機関の方にはたいへんお世話になりました。
雇用してからもうすぐ3ヶ月経ちます。障がい者といっても、他の社員とはまったくといっていいほど変わりません。非常にまじめで、熱心に頑張ってくれています。定年まで働いてほしいですね。楽しみです。